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東京湾最奥部に残された三番瀬をフィールドに、自然をおおいに愉しんでいます。 

三番瀬生き物図鑑ZUKAN

三番瀬生き物こぼれ話

 タイワンガザミ  レア度★★★★☆

タイワンガザミ  手を広げると40cmを超える大型のカニ。オスはキレイな青色の体をしている(メスは薄緑色で地味)。 タイワンという名前は「暖かい熱帯域」を意味し、外来種ではない。性格は凶暴で、ハサミの力は強く、貝を割って食べることも。 また一番後ろの足が手こぎボートのオールのようになっており、泳ぐことができる。 昔はどこでもたくさんとれたそうだが、現在三番瀬ではたまに見かける程度。管理人もシーズンになるととりに行くが、一晩に一匹とれれば良い方か。 味は非常に良く、個人的にはケガニを上回るのではと思う(蒸し蟹と味噌汁がオススメ)。カニは死ぬと一気に味が悪くなるので生きたものを買おう。

 チチブ  レア度★☆☆☆☆

チチブ  タフな魚。水の汚れに非常に強く、仮に水槽の環境が崩壊しても最後まで生き残る。雑食性で食欲旺盛、自分より小さな生物はどんどん食べる。 また縄張り意識もそこそこ強いため他の生物と飼うのが大変かと思いきや、この水槽では上手くやっている様子。 オスが巣作りと子育てをするというイクメンっぷりを持ち合わせている。一見すると地味だが、よく見るとヒレが美しい。
 ハゼ釣りの外道として「ダボハゼ」と言われる魚(ダボハゼという魚はいない)。 三番瀬や境川ではよく見かける魚で、地域によっては食用とするそうだ。

 トサカギンポ  レア度★★★☆☆

トサカギンポ  あたまにトサカがあるので、トサカギンポ。なんのためにトサカがあるのかはイマイチわからない。 鋭い歯を持っており、噛まれると血が出ることも。狭い場所に隠れるのが好きで、海ではカキの貝殻の中にいることが多い。 そんな習性から捕まえるのには苦労する。
 非常にタフな魚で水のない場所でもしばらく生きていられるようだ。 というのも、この水槽のトサカギンポは境川が赤潮で真っ赤になったときに、護岸のコンクリートの上に打ち上げられていたもの。 捕まえたときは干からびてもうダメかと思ったが、水をかけてやると元気に泳ぎ出した。

 マナマコ  レア度★★★★☆

マナマコ  みなさんが食べているナマコはこれ。基本的にナマコの肉には毒があるが、このマナマコは毒の量が非常に少ないため生で食べられる。 ナマコというのは不思議な生き物で、目もなければ、心臓もない。おしりの穴から水を吸って呼吸したりもする。 体にあるブツブツは「いぼ足」というが、その役割はわかっていない(本当の足はお腹側にたくさんある)。 食事は砂の中の有機物を砂と一緒に食べ、砂だけうんちとして出す。なのでこいつが水槽にいると砂をキレイにしてくれる。 またマナマコは水温が低い方が元気で、夏の暑いときには小さくなって岩の間などに入り動かなくなる(これを「夏眠」という)。 昔は三番瀬でもよく見かけたそうだが、最近はとても少なくなったらしい。管理人も1度しか捕まえたことがない。

 クロダイ  レア度★★☆☆☆

クロダイ  釣り人が大好きな魚その@。大きなクロダイを釣るために人生をかけているオジサンは珍しくない。 食欲旺盛で成長が早く、この水槽に連れてきてから半年足らずで体の大きさが4〜5倍になってしまった。 60cmぐらいまで成長する。なんでも食べる悪食として有名で、小さな魚やエビ、カニ、海藻、果てはスイカや流れてきたゴミも食べるそうな。 そんな習性から近年ルアーフィッシングの対象魚として人気が高い。また性格は繊細かつ大胆と言われ、 物音や光に敏感に反応するかと思えば、びっくりするぐらい浅い場所をゆうゆうと泳いでいることも。
 味については評価が分かれる魚で価格も安い。たしかにキレイな磯で銛(もり)で突いたものはマダイに負けぬ美味さだったが、 10月に浦安で釣ったのはオシッコのような臭いがした。

 

 マハゼ  レア度★☆☆☆☆

マハゼ  非常に成長が速い魚で、春先に生まれた1〜2mmの稚魚が9〜10月には10cm以上に成長する。 冬になると次第に深場へと移動し産卵するが、そのときに数メートルにもなるトンネルを掘ってそこに卵を産み付ける。 卵の世話はオスが行う。魚界はイクメンが多い。寿命は約1年で、まれに2年ほど生きるものもいる。 優しい顔に似合わず、性格はやや攻撃的で、腹が減るとヤドカリを小突いたり、小さな魚を捕まえて食べることもある。 この性格も短い寿命のなかで素早く成長するためなのかもしれない。
 簡単に釣れる魚だが、実は高級魚。天ぷら用として取引されるマハゼはかなりの値段らしい。刺身も絶品とのウワサ。 またこの近くの境川はハゼがよく釣れることで有名。

 コブヨコバサミ  レア度★★★★☆

コブヨコバサミ   握りこぶしぐらいになる非常に大きなヤドカリ。 ハサミが左右に開くことから「ヨコバサミ」というらしいが、管理人には他のヤドカリとの違いがよくわからなかった。 岩などに生えたコケをモリモリ食べてくれる。動きは遅く、性格も穏やか。 脱皮した殻が、生きている姿にそっくりなため、それを見つけると死体かと思ってヒヤッとする。 最近の東京湾ヤドカリ業界全体に言えることだが、住みかとなる貝殻が不足しているらしい。 そのため穴があいたり割れたりした不良物件に入居しているヤドカリも少なくない。 …もしコブヨコバサミが入れそうな貝殻をお持ちの方がいましたら、そっと水槽の上などに置いといて頂けると助かります。 (ただし色やニスが塗ってある貝殻は不可とさせてください。) 

 ナベカ  レア度★★★☆☆

ナベカ  三番瀬では貴重なカラフルな魚。タイ○―スファンにはたまらないのではないだろうか。よく見ると目玉までシマ模様になっている。 これは外敵から目の位置をごまかすためだろうか?なぜ「ナベカ」というのかは謎である。 なわばり意識が非常に強く、また1匹のなわばりもかなり広いので、複数匹飼うことがとても難しい。 管理人のお気に入りの魚の1つで、こいつを捕まえるために境川にあしげく通い、大きなタモ網を持って岸壁から何度も水中をのぞき込んだ結果、腰痛になってしまった。
  岩に空いた穴やカキの貝殻に隠れるのが大好きで、巣穴から顔だけひょこっと出す姿は愛らしい。 その様子がチンアナゴに似ていると言う人がいるが、チンアナゴとは全くの無関係。

 メジナ  レア度★★☆☆☆

メジナ  通称「グレ」。釣り人が大好きな魚その2。日本ではこの魚を釣るためにすごい数の釣り具が生み出され、とんでもない額のお金が使われている。 性格はどん欲だが臆病で頭が良く、なかなか人間を近寄らせてくれない。メジナには「イジメ」という特徴がある。 メジナは1匹で飼うと我が物顔で他の魚を攻撃し、何匹かで飼うと仲間はずれのメジナを作ってみんなでそいつをイジメるということがよく起こる。 しかし海の中では数匹〜数十匹が群れをなして仲良く泳いでおり、水槽という閉鎖空間に入れると、先に書いたイジメが発生するのだ。 これは何か人間社会に通じるところがあるのかもしれない。そのことについて言及した「さかなクン」の記事をぜひ読んでみてほしい。 …しかしこの水槽のメジナは5匹で仲良くやっている…不思議だ。

 イダテンギンポ  レア度★★☆☆☆

イダテンギンポ  海底を素早く移動することから「韋駄天(いだてん)」の名前がついたらしい。 上下のアゴに強力な牙を持っており噛まれると非常に痛い。ハゼ釣りの外道として釣れることもあるので気をつけよう。 暗い体色に加え、いつも岩の間や貝殻に隠れているので、水槽のなかでもなかなか見つからない。 飼っていても「あ、そういえばいたな」となりがち。地味である。 2019年、大河ドラマのタイトルにもなったので、こいつの知名度も上がるかもしれない(…上がらないか)。

 ユビナガホンヤドカリ  レア度★☆☆☆☆

ユビナガホンヤドカリ  日本全国いろいろな場所に生息するヤドカリ。足の先端の関節(人間でいうと足の指にあたる部分)が長いので「ユビナガ」の名前がついた。 三番瀬の「日の出ひがた」には大量のユビナガホンヤドカリが暮らしており、すぐに両手いっぱいに集めることができる。 また水の中に入らなくても護岸の上にたくさんいるので、小さな子供でも簡単に捕まえることができる。
 最近の東京湾ヤドカリ業界全体に言えることだが、住みかとなる貝殻が不足しているらしい。 そのため穴が空いたり割れたりした不良物件に入居しているヤドカリも少なくない。

 サヨリ  レア度★★★☆☆

サヨリ  「サヨリのような女性には気をつけろ」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。 サヨリはキレイな外見をしているが内蔵が真っ黒な膜で覆われおり、そこから転じて「サヨリのような」という言葉は「腹黒い」という意味で使われることがある。 浦安はサヨリ釣りが盛んで、「浦安釣法」という独自の釣り方も存在し、釣りの最盛期を迎える9〜11月の日の出、高須の海岸は熱狂的なサヨリストたちでいつも賑わっている。 手軽に釣れ、味が良く捌きやすい、そしてお金のかからないサヨリ釣りは管理人も大好きである。
 サヨリは「流れ藻(ながれも 海面を漂う海藻のかたまり)」に卵を産み付けるのだが、その際海藻に突き刺さって身動きが取れなくなり死んでしまうサヨリも少なくないらしい。

 アミメハギ  レア度★★★★☆

アミメハギ  管理人お気に入りの魚。最大でも7cmぐらいにしかならない小型のカワハギ。初夏に境川の河口で何気なく海藻を網ですくったら偶然採れた。 飼うのになかなか手間のかかる魚で、腹が減るとすぐに痩せて死んでしまううえに、水槽に入れたばかりの頃は冷凍の生エサをハシでつまんであげないと食べず、 そのため家の冷凍庫と水槽を往復する日々が数ヶ月続いた。 海藻(アマモなど)に口でつかまって寝るという習性があり、管理人もそのシーンを見たが、激流の中で体を右へ左へ振られながらも、 決して海藻を離さないそのアゴの強さと神経の図太さには驚いたものだ。性格は穏やかで、少し気弱かもしれない。 ちなみにこの水槽にいるのはオスとメスで、オスの尾びれのつけ根には太い毛がたくさん生えている。

 アゴハゼ  レア度★☆☆☆☆

アゴハゼ  「ボケっとした」という言葉が似合う魚。あまり動かず、よく水槽のカベや岩に張り付いてじっとしている。 その姿にオッサン臭さを覚えるのは管理人だけだろうか。性格は穏やかで他の魚のケンカすることも少ないが、食事に関してはどん欲で、 自分の体の半分もあろうかという獲物も平気で丸のみにする。またかなりタフな魚で水温や塩分の変化に強く、 三番瀬でも護岸の上にできた水深が5cmもないような水たまりの中でよく目にする。
 ハゼ釣りの外道として、「ダボハゼ」と呼ばれる魚その2(ダボハゼという魚はいない)。 またアゴハゼはドロメという魚と姿が非常に似ており、アゴハゼとドロメの違いを語れるようになると、ハゼ釣りの際ドヤ顔ができること間違いなし。

 スズキ  レア度★★☆☆☆

スズキ  釣り人が大好きな魚その3。大きな口で魚やエビ、カニなどを捕食する典型的な肉食魚。 そんな習性から関東ではルアーフィッシングの対象魚として絶大な人気を誇り、今の釣り業界がもっているのはこの魚のお陰といっても過言ではないかもしれない。 東京湾は世界一スズキのいる海として知られ、毎年東京湾では2000トン以上のスズキが水揚げされている。 また我が千葉県は漁獲量日本一で、お隣の船橋市ではブランド魚としても売り出されている。
 春になると三番瀬ではたくさんのスズキの稚魚を目にすることができる。 三番瀬の浅くて外敵が少ない環境と豊富なエサが、世界一の東京湾のスズキ資源を支えているのは間違いない。 ちなみに三番瀬のスズキもかなり美味。釣ったらすぐに活け締めと血抜きを行い、冷やしすぎないように持ち帰ろう。

 アカエイ  レア度★★☆☆☆

アカエイ  別名「干潟の地雷」。三番瀬にも多くのアカエイが生息し、夏に潮が引いた三番瀬ではアカエイが潜んでいたと思われる大きなクレーター状の砂のくぼみを多数みることができる。 尾の中間に強力な毒針を持っており刺されると非常に危険で、世界一有名なオーストラリア人として知られる“クロコダイル・ハンター”スティーブ・アーウィン氏が 胸に毒針を受けて死亡した事故はあまりにも有名。 ただこちらが近づいたり踏んづけたりしなければ刺されることはないので、干潟ではスリ足で動いたり、海底を棒で確認しながら移動するのが良いだろう。
 しっかりとした肉質で旨味もあり、見た目のグロテスクさや下処理の面倒さを除けばかなり良い食材。刺身でも食べることもできる。

 イシガニ  レア度★★☆☆☆

イシガニ腕を広げると20cmにもなる大型のカニ。性格は非常にどう猛で個人的には三番瀬のケンカ番長だと思っている。ハサミの力は三番瀬最強クラスで指を挟まれると流血することも。 こいつを水槽に放ったら最期、魚からカニ、貝までありとあらゆる生物を食い尽くしてしまう暴君。
 初夏〜秋にかけて三番瀬では比較的よく目にするカニで、魚の内蔵やアラを餌にして“カニ網”や穴釣りをすると初心者でもたくさんとれる。 実は味がとても良く、味噌汁のほか大型を蒸しガニにすると絶品(殻が非常に硬く食べづらいが)。 最近ではシーズンになるとイシガニを捕獲するために大勢の外国人が新浦安を訪れ、大量のイシガニを漁獲していくその様子は夏の風物詩となっている…かも。
※写真は、7月に“カニ網”で捕獲したイシガニ。もちろん食べるため。

 マメコブシガニ  レア度★★★☆☆

マメコブシガニ  カニのくせに“前に歩く”ことができる。大きさは2〜3cmほどの小さなカニ。 三番瀬では初夏〜夏によく目にすることができるが、普段は砂に薄く潜っていることが多いため、採集にはコツがいる。 薄いニッパーのようなハサミを上手に使い、アサリなどの2枚貝のからをこじ開けて食べる。
 1匹のマメコブシガニの上にもう1匹が乗っている姿をよく目にするが、これはオスがメスを後ろから抱き抱えることによって、メスを別のオスに取られないようにしているのだ。 これは交尾の前後に行われるので「交尾前(後)ガード」という。私も男としてこのオラオラっぷりを少しは見習いたいものである。

三番瀬水槽に入居歴のある生き物

 カレイの稚魚

カレイ とても上手く砂にかくれている。見つけられたらなかなかすごい。



 チチブ

チチブ とてもタフな魚。大体いつも最後まで生き残る。



 ギンポの仲間

ギンポ 岩かげや海そうの中にかくれるのが好き。



 イソギンポ

イソギンポ 2本のツノがトレードマーク。アイドル的存在。見かけによらずかなりタフな魚。



 アゴハゼ

アゴハゼ 地味なヤツ。石をひっくり返すとよく見つかる。



 ミミズハゼ

ミミズハゼ 地味なヤツ。石をひっくり返すとよく見つかる。



 ボラの稚魚

ボラ 80cmぐらいまで成長する。稚魚は弱くすぐやせるので、餌をこまめにあげること。



 メバルの稚魚

メバル 小さいうちはかわいいが、すぐにデカくなる。デカくなると他の生物をよく食べる。



 メバル

メバル 目がとても良い。生きたエビが大好き。



 メジナ

メジナ とても気が強い。他の魚をいじめることも。



 スジエビの仲間

スジエビ エビは種類を見分けるのが難しい。・・・。



 ユビナガホンヤドカリ

ヤドカリ 最近は貝がら不足で家探しも大変らしい。



 イシガニ

イシガニ ワタリガニの仲間で泳ぐことができる。ハサミの力は三番瀬最強。ケンカ番長。



 イソガニ

イソガ二 足のシマが特徴。ケンカっ早い。



 ケフサイソガニ

ケフサイソガニ ハサミのところに毛がはえているので「ケフサ」。こいつもケンカっ早い。



 ヒライソガニ

ヒライソガニ いつも忙しく口を動かしている。



 マガキ

マガキ よーく見ると貝がらを少し開いて呼吸している。三番瀬のカキは美味いらしい。



 アカニシ

アカニシ 他の貝を襲って食べる。いつもは砂の中にいる。味が良く、サザエの代用品になる。



 ムラサキイガイ

ムラサキイガイ いわゆる「ムール貝」。クロダイ釣りのエサによく使われる。



 シロボヤ

シロボヤ 2つの穴で水を吸ったり吐いたりしている。



 タテジマイソギンチャク

タテジマイソギンチャク オレンジのストライプ模様が美しい。



 マナマコ

マナマコ 砂の中のエサを食べる。本気を出すのは冬。




三番瀬水槽図鑑

 アナゴ(マアナゴ)

アナゴ 東京湾では富津沖と羽田沖が有名な魚場ですが、三番瀬でも多く見られます。夜行性なため、この水槽で姿をあらわすのはまれですが、ときたまカキ殻の中から顔を見せます。(な)

 アメフラシ

アメフラシ まき貝の仲間で、体内に退化した貝殻を持っていて、アオサなどの海藻を食べます。名前の由来は、海水中で紫色の液を出し、それが雨雲のように広がるからだそうです。うみうしともいわれています。(ま)

 アメフラシの卵

アメフラシの卵 親アメフラシは、一見ナメクジですが、巻貝の仲間で、退化した貝殻が体内にあります。 その卵塊は、まるでラーメンのようで、「海そうめん」と言われており、三番瀬でもたまにみかけます。(ま)



 イソギンチャク

イソギンチャク 指でさわると触手を閉じてまるくなります。 三番瀬には、イシワケイソギンチャクやクロガネイソギンチャクといった数種がいるようですが、 詳しいことはわかっていないようです。



 イダテンギンポ

イダテンギンポ 岩の陰や、カキの殻の中などの暗いところが好みで、小さなエビやゴカイを食べます。 「ぎんぽ」は、小さな腹ビレが1つしかありませんが、「いだてんぎんぽ」には2つあります。体の側面の前半部には黒い縦線が数本あります。噛まれると痛いので注意が必要。


 イッカククモガニ

イッカククモガニ 本来の分布地は、北米の太平洋沿岸ですが、船のバラスト水によって、1970年ごろ、日本に入りました。いわゆる外来種です。劣悪な環境でも、生き延びることが出来るので今や全国規模で定着しています。大きさは2cmほど。とってもかわいいです。(ま)

 イボニシ

イボニシ 三番瀬でポピュラーにみられる巻貝の仲間。二枚貝などをたべます。
水槽内ではガラスにくっついて移動する姿が見られます。カキ殻などにビッシリと卵が産みつけられています(ま)



 カイメン

カイメン 表面にある小さな孔から、浮遊する食物を濾過することで捕食するため、水質汚濁の 原因となる水中の微生物や有機物を除去する役割を果たしています。かたい骨片をもたないため、スポンジとして用いられています。(ま)


 カンザシゴカイの仲間

カンザシゴカイの仲間 東京湾内一帯でみられる。 岸壁、貝殻、岩石などに、石灰質のパイプ構造の 棲管をつくりに付着しています。 触手を出して、プランクトンを濾しとって食べています。(ま)


 ギマ

ギマ 背に1本、腹に2本のとげがあるカワハギの仲間です。かつて、生息域は「伊豆半島以南」あるいは「日本中部以南」とされていましたが、近年、三番瀬で多く見ることができます。(な)


 シワオウギガニ

シワオウギガニ 扇の形をした体と、表面のシワが特徴です。主に岩の間やカキ礁(カキのかたまり)などに生息しています。(な)


 スジエビの仲間

スジエビの仲間 網で簡単に取ることができますが、三番瀬には3種類以上のスジエビがいます。ツノの部分で見分けがつくようですが難しいです。
初夏に盛んに産卵し、写真のように卵をたくさんかかえたスジエビをよくみます。(ま)

 チチブ

チチブ マハゼの外道としておなじみのダボハゼである。環境によってよく体色を変化させる。 頬部に白い点と胸鰭付け根に帯状の黄色い斑がある。汽水域の石の下や障害物の下に生息し、雑食性である。5〜9月が産卵期で、石の下などに卵を産む。


テッポウエビの仲間

テッポウエビの仲間 英名も“Pistol Shrimp”のテッポウエビ。片方のハサミがとっても大きいのが特徴です。
このハサミで「パチンッ!」と大きな音を出し、近づいてきた天敵を威嚇したり、えさとなる生き物を驚かせて気絶させたりするんだそうですよ。耳を澄ますと聞こえるかな?(ま)

 トサカギンポ

トサカギンポ シマシマ模様が特徴的なギンポの仲間。カキ殻の間に入っていることが多いため、普段はなかなか、その姿をみることはできません。「トサカ」があるのは、オスだけです。メスがカキ殻のなかに卵を産むと、オスは殻の中に入って、一生懸命守ります。(ま)

 マガキ

マガキ  食用になり、東京湾内湾に広く分布しています。東京湾湾奥部では潮間帯から浅瀬にかけて生息し、巨大なカキ礁が形成され、死んだあとの殻も多くの生き物の棲みかとして役立っています。プランクトンを食べ、他の2枚貝同様、海水の浄浄化機能が注目されています。

 マツダイ

写真なし 暖かい海に生息する魚で、成長すると1mを超える肉食魚です。稚魚は枯れ葉に擬態して身を守ります。三番瀬には暖流に乗って流されてきたと思われます。(な)


 マハゼ

マハゼ 体側にモザイクのように褐色斑がならび、背びれや尾びれにも小さい点がならんでいる。 初夏から秋にかけて河口や干潟の浅瀬にいるが、水温が下がる、晩秋には深場に移動し産卵する。主にゴカイなどの底生生物を餌とする。



 マナマコ

マナマコ 最近では黒いダイアモンド?など呼ばれて いるナマコ、様々な色のナマコがいます。 腹側にあるイボイボは、ヒトデなどと共通に 見られる「管足」という足です。 砂泥をモグモグ食べて有機物を吸収し、 残りの砂泥を排泄します。(ま)

 マメコブシガニ

マメコブシガニ カニなのに、前後に歩くことができます。他のカニと比べて、まるっこい・かわいいかたちをしています。 探検隊キャラクターになっています。




 ムラサキイガイ

ムラサキイガイ フランス料理に使われるイガイの仲間。ムール貝という名前のほうが有名でしょうか。 船で運ばれたものが護岸や港で大量に繁殖し、その後、干潟にながれつきました。IUCN(国際自然保護連合)の世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。(ハ)



 ユビナガホンヤドカリ

ユビナガホンヤドカリ 砂地をあるくのに適した長い足を持っています。死んだ魚や海藻を食べ、水質の浄化に一役買っています。三番瀬では沢山見られる生き物の1つです。(い)





 資料協力:浦安自然まるごと探検隊

がたっち まるちゃん

浦安三番瀬を大切にする会

〒279-0012
千葉県浦安市入船2-3-303

TEL 047−353−8134(横山)